ショートソング 枡野 浩一, 小手川ゆあ

2007/10/19 [金] 20:12 このエントリーを含むはてなブックマーク
「もしかしたら童貞を失ったら短歌の才能も消えてしまうかもしれないじゃないか!!」

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枡野 浩一 小手川 ゆあ

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物語は、ハーフの美男子なのに内気でいまだに童貞の克夫と、メガネの似合うプレイボーイで、(かつての)天才歌人の伊賀というふたりの視点から綴られる。克夫は憧れの先輩・舞子にデートに誘われが、連れて行かれたのは、なんと短歌の会! そこで、克夫は伊賀に出会い、すぐに舞子と伊賀の関係も察してしまう。克夫は短歌の才能を伊賀に見いだされ、失恋したり、落ち込むこともありながらも、短歌を書き続ける決意をする。。。
青春時代の淡い恋、挫折、葛藤、成長を描いた作品。


最初はおたくっぽくてどうかなーと思ってた絵柄だけど、女の子色っぽくてかわいいし、クールで巨乳な瞳さんはほんとに魅力的で素敵です。私の好みは物分かりが良さそうで便利な(だと装っていた?)女の子、舞子先輩。他の女がいても平然を装ったり、策略たててみたり、愚直に傷ついたりする、矛盾を抱えた所が好き。要するに素直に生きてる。女の子としての自分を楽しもうという姿勢もいい。まあ矛盾を抱えているのは皆そうだけど。


枡野浩一さんと、漫画家というと、鴨居まさねさんが思い浮かぶが、彼女だとあまりにもはまりすぎなのかもしれない。小手川ゆあさんの漫画を読むのは初めてだけど、さっぱりとした印象の絵。なんとなく青年漫画っぽいお色気もあって女の子が肉感的だ。スーパージャンプ連載なので青年向けなんでしょう、一応。でも男女問わず楽しめる作品だと思う、多分。


原作者の枡野さんはあえて「伊賀寛介=枡野浩一」と読者に思われることを狙って書いたらしいが、伊賀と枡野さんは全然ちがうタイプ。この前TBSラジオのストリームコラムの花道の枡野さん出てらした回と、吉田豪さんが話してる回を聞いただけでもそれは分かる。かなり面白い人です。バイというかゲイの要素がある?のは重なってますがw


枡野浩一さん曰く「普通の、王道の、青春小説」。元はケータイ小説らしいけれど、ケータイ小説にも名作はあったのね。(ケータイ小説の現状のレベルの低さはそれはまあ書き手の問題だろうけど。才能ある書き手現れてケータイ小説で書けばそれは佳作となる。媒体やツールは問題じゃない)
まっとうな、普通の、良いものがいいんです。中途半端に技巧的だったり先鋭ぶったのはいけない。どうせなら極めれなければいけないのです、変わったものは。『ショートソング』に出てくる人々の恋模様は結構ありふれたものかもしれない。でも、その中で感じる思いは、それぞれ一人一人のもので、誰とじでもない。個別的なものだ。しかしながら、彼らが詠む歌には、共感を呼ぶ普遍性があるのだ。伊賀がセックス中に電話に出て一首詠むときの描写がとても気に入った。


ふんわりと一首浮かぶその軽さ私はそれがうらやましい。 
関連エントリ:ショートソング 2巻の感想


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