無銭優雅 山田詠美

2007/07/28 [土] 00:05 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
無銭優雅
無銭優雅山田 詠美

幻冬舎 2007-01-31
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starこの一貫性!
star共感と反発が綯い交ぜになった複雑な読後感
star湘南ダディは読みました。

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ミーミーと言って、体を摺り寄せてくるのは猫ではないので ある。それは霊長類人科のオスで御年45歳。世の中ではおじさんという年ではあるが、私にはそう受け止めることが出来ない。それは私自身も同じ年齢だからであろう。周りの見えていない時の私たちは未だ少年少女。ずうずうしいなんてこれっぽちも思わない。

相変わらず、素晴らしい書き出し。もうここだけでご飯何杯もいけます。
「大人になったら何になろう」なんて大人なのについつい思ってしまう人種のための 物語。山田詠美さんの最近の作品では「大人になりきれない、やんちゃな大人」が よく出てくる。そして「死」という陰がちらつく。この人は本当の死の恐怖を知ってい るのだろう。

臆面もない二人の恋愛小説。二人は仲良しで、お互いの長所を褒め合い、甘や かし合う。欠点を長所になるまでお互いを愛でる。栄は極度の乗り物酔いで3駅も たない。自転車でしか移動できない。中央線を出れない。行きつけのバーは西荻 窪、慈雨の花屋も吉祥寺、三鷹で進行していく。コピーの通り「恋は中央線でし ろ!!」決してお洒落ではない、子供帰りのようなキュートな恋。なんていうかVIVA!40代!と言う言葉がぴったり来る。ベッドタイムアイズのような緊迫した 密度の濃い世界ではなく、ちょっと肩の力を抜いた柔らかな感じがする。いつから か、多分『A2Z』の頃からだと思うけど、詠美さんの作品は丸みを帯びてきたよう な気がする。
ところどころ古今東西の恋愛小説から山田詠美選の名文が引用されている。そ の引用が芸が利いてて慈雨と栄の物語と韻を踏んでいるのだ。
栄は犬、猫にもなめられてしまうタイプの天然記念物級の穏やかで優しい人が最 後はクライマックスで大爆発する。ぐっと来ます。
しょんぼりしがちな大人に「私はあなた達をしょんぼりさせませんよ」と言い放ってく れる山田詠美節の利いた作品です。 TB:とんとん・にっきさん 2007年新刊本ベスト、エントリよろしくお願いします。(読者大賞blog) Slow Lifeさん

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»山田詠美の「無銭優雅」を読んだ!
芥川賞の選考会の席上で石原慎太郎が、何度か候補になっている作者の過去の作品を持ち出して議論するのは不毛である、と言ったことに対して、選考委員は候補になった作者の必然的フォロワーになるので決して無駄なことではないと、山田詠美は反論しています。たしかに »
from とんとん・にっき 2007.10.26 [Fri]

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 コメント


おはようございます。
というか、今日はCL観戦もあり、超早起きです。
いい作品を紹介していただきました。
なんたって、VIVA!40代! なんですよね。
この年になって、はじめて『僕は勉強ができない』で
鮮烈な山田詠美デビューをしたものの、
なんとなく「次」を迷っていたのですが、
これは何か楽しめそうです。
それでは。そろそろゲームに集中します。
Posted by:Guts  at 2007/10/25 [木] 04:19


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