ダウン・ツ・ヘヴン―Down to Heaven 森博嗣
『スカイ・クロラ』、『ナ・バ・テア』、に続くシリーズ第3弾。時系列的には2巻目。
優秀な戦闘機パイロットである草薙水素は、飛行中に負傷して入院を余儀なくされた。以前とは違う、組織から守られるべき存在となってしまったことを自覚するクサナギ。しだいに窮屈になっていく。。。
けれど、もう戻ることは出来ない。このままでは飛べない立場になってしまう。自分はただ飛べれば満足なのに。ジレンマに陥る彼女はある少年と出会う―。
大人は醜い、というクサナギの叫びは痛切だ。けれど彼女自身もこのままではいられないということはわかっているのだ。周りが変わっていくだけではなく、自分自身も変わっているということも。だからこそ彼女のいらだちが切ない。その変化を成長と呼ぶのは容易いが、あまりにも哀しい。
このあと、スカイ・クロラのあの結末があると思うと、本当に胸が痛む。私はやっぱりスカイ・クロラシリーズでは草薙水素が一番好きだ。彼女が主役のこの『ダウン・ツ・ヘヴン』と『ナ・バ・テア』の2冊は特にお気に入り。
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TB:
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真っ黒な
澄んだ瞳。
その中に、
空がある。
そこへ
墜ちていけるような。