聖月夜 長野まゆみ/長野まゆみの少年世界

2007/12/03 [月] 22:58 このエントリーを含むはてなブックマーク
ツリー飾りました。ホームセンターで買ったおもちゃだけど。
手作りで何か飾ろうかな。


昨日のエントリーでクリスマスの絵本を挙げましたが、今回は長野まゆみのクリスマスストーリーです。

聖月夜『聖月夜』 長野まゆみ
「ほら、天使が降りてくる。」―フラノがつぶやくと、ミランには何も見えなかったけれど、仔犬のタッシュが吠えたて、天使が羽根を震わせたように雪が降り始めた。降誕祭の夜空に紡がれる、素敵な物語を集めた夢のおはなし集。
あのL・キャロルの不思議の国で、少年アリスが活躍する「少年アリス三月うさぎのお茶会へ行く」の他、珠玉のクリスマス・ストーリー三篇を収録した、聖夜の夢を美しく奏でる忘れられない物語集。



この本は短編集で、入ってるのは、
「星降る夜のクリスマス」
「仔犬の気持ち」
「少年アリス三月うさぎのお茶会へ行く」
「クリスマスの朝に」
の4編。
一番好きなのはやっぱり「クリスマス朝に」かなあ。小賢しい女の子のキャラがとっても魅力的。女の子は生意気でなくっちゃあね。お砂糖のように。少年アリスの番外編もあって長野まゆみファンには嬉しい一冊。


とても薄い本なので、気軽に読めるし、ある意味童話・絵本と言っていいかも。お子様のプレゼントにもぴったり。でもやっぱり長野まゆみさんらしい毒は、ちゃんとあるから安心していい。


この本は初めて出会ったのは中学生の冬だった。本屋さんで買って楽しみに帰りの電車に乗ったところ、なんと電車の中に忘れてしまった。それで結局買い直す羽目に。あの楽しみにして、読みたいのに読めないと焦がれた時間は、忘れがたい。
                                      
『聖月夜』はちょっと趣が違うので、当てはまらないけれど、長野まゆみ作品は今ではBL、少年愛ものにカテゴライズされるのかもしれない。女性はどうして少年愛が好きなのだろうか。自分が汚れずに、架空の少年同士の恋愛に夢を託す、のか。女性の作品といっても、露骨に性交を描いたやおいマンガから、雅語を駆使した幻想小説まで、多種多様だ。そのなかでも、長野まゆみは、独自の文学世界を築いている。
戦前の小説をリメイクしたような古雅な文体。露骨な描写を排し、微妙なニュアンスにこだわる、洗練された表現。少年世界の種を集めた標本箱のような世界だ。コレクション。長野まゆみが描くのは稲垣足穂のいう「少年性」であって、肉体を伴うイドルとか美少年では決してない。「少年」という抽象概念。それらを通して立ち現れるのは、ポルノグラフィに堕すことが絶対にないという意味で安全な、にもかかわらず剃刀のように鋭い、「少年」の世界だ。そういうものに女性は惹かれるのだろう。ちょっとずるいのかもしれない。ゆがんでるし(笑)でもいいのだ、安全なだけ現実に得るものもないが、だれにも迷惑をかけずに美しい夢を見られるのだから。


でも私自身はあんまりはまったことはない、BL。好きな作品の中にたまにBLと言われるものもある程度だ。漫画で言えば、今市子さんとか、よしながふみさんとか。そのジャンルだけ好きという経験はない。一般向け作品から入ってBLものも読む、と言うくらい。ただあらゆるものは、BLに出来る。読者の妄想で(笑)そういう意味ではすべての表現はBLなのかもしれない。

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 コメント


peco0102さん こんばんは
こちらでは はじめまして・・・ です
おじゃまします〜

あたしも だいすきな 長野まゆみさん についての 記事だったので
コメント いれさせてもらいます〜

あたしは なぜか 冬になると 長野まゆみ作品が よみたくなります
じぶんのBLOGにも かいたのですが
冬の さむい日に おふろの中で よみたくなるのです
もわ〜っとした 湿気や 浴槽のお湯や
おふろばと 脱衣所の 温度差なんかが
あたしの イメージする 長野まゆみワールドに はまるんです

長野まゆみ作品は 文章の 「見た目」が とても すきです
文章を 「読む」 とゆ〜より
文章を 「見る」 とゆ〜かんじに たのしんでます。。。

長野まゆみ作品を あらわすのに
『少年世界の標本箱』って すてきな 表現ですね
ぴったり!!
あたしは いま 一般的に いわれる 「BL」 とゆ〜かんじよりも
ちょっと むかしの いわゆる 「JUNE」的な
竹宮恵子とか 萩尾望都とかに ちかくかんじます

少年ものだけでなく
たとえば 「クリスマスの朝に」 なんかでも
どこか とざされた かんじがあり
その 息ぐるしさが あたしは すきなのかもしれません・・・

ながながと 失礼しました。。。
でわ

 
Posted by:ゆかこし  at 2007/12/06 [木] 21:41


こんばんは狐狸です

長野まゆみさんですか〜。
梨木香歩に江国香織、山田詠美に小川洋子、角田光代・・・
peco0102さんとは読書傾向が似ているので、とても参考にさせていただいています。

短編は読みやすくていいですよね(*^-^)
長野まゆみ、しばらく読んでないなぁ・・・久しぶりに開いてみようかな?
Posted by:kori  at 2007/12/04 [火] 20:19



クリスマスの絵本って思いつきませんでした。。。^−^;
音楽ならすぐに思いつきます。。。!
「ビーチ・ボーイズ・クリスマスアルバム」と「フィル・スペクターズ・クリスマスアルバム」です。

どっちも超定番なんですけどね。。。^−^;
Posted by:drivemycar  at 2007/12/03 [月] 23:46


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