大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス)
男子だけにかかる、流行病赤面疱疹で、男子の人口が減りつつある江戸時代。
女将軍の誕生の秘密に迫る、3巻です。
男女逆転大奥って最初聞いたときは、えーっと思ったけれど、読んでみると面白いの何のって。
大奥でくらす人々の悲哀や、人間関係の機微が丁寧に描かれ、物語に引き込まれる快感を味わえる。
家光の
「お前にわしの何が分かる?お前は何もしなければよい。他の男に嬲られるのはわしだけじゃ!!」
「よかろう。今度はその男の子を産めと言うならうんでやろう」
という台詞が胸に突き刺さる。
大奥って将軍は、選び放題ってわけじゃなく、夜伽を強制させられてるんだよね。。。拒否する権利はない。
この作品を読んで、よしながふみは物語作家だと改めて思った。人間関係の微妙な空気や心情機微を巧みに描く作家でもあるけれど、こので男女逆転大奥という壮大なSF設定で繰り広げられるのは、大きな物語の復活だ。ポストモダン的には物語はなくなったのかもしれないが、やはり人々は大きな物語を欲しているのだと思う。
第4巻が楽しみだ。