女性はポルノをどう思っているのか/恐怖という可能性

2008/03/17 [月] 20:00 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
唐突だが、女が「男は」と言う場合の男は男性一般を指しているのではなく、特定の誰かを頭に想定している。それに対し、男が「女は」という場合は女性一般を指している。と勝手に個人的には考えている。このエントリとは関係ないけれど。


「児童ポルノ問題についてみんな勘違いしている。」が勘違いしていること- araig:netを読んで、児童ポルノ、というより女性一般を虐げるような表現のあるポルノについて考えてみた。考えさせられる、良エントリだ。
そうした状況に置かれている女性にとって鬼畜ロリ表現はどう映るか?それは、男性による性的暴力衝動の具体化した図像として受け取られる。そして、それは「ロリコン」キモイということでは決してなくて、「女性一般」に対する「男性一般」の暴力への恐怖として受け取られるのだ。



鬼畜系のロリ漫画やAVなど、性的な商品を女性は男性の暴力の象徴と捉えるか否か。例えば、酷いレイプシーンを見て「見てられない」という嫌悪感は確かにある。そんなものは見たくないという拒否反応、こんなもので楽しむ男がいるのかという軽蔑だと、私は思う。ただ世に溢れているそうしたポルノ、特に鬼畜表現のきついものを見ても、私にはただのノイズにしか見えない。そういったジャンクやノイズが氾濫しすぎているのは確かに問題だが、現状で脅威的という程だとは思えない。もちろん改善しなければいけない部分はたくさんあり、実写児童ポルノなど被害者のいるものは規制すべきだし、単純所持禁止すべきだと思う。

男性が女性に対する性的な攻撃衝動を持っていることは確かだ。しかしそれが社会的意識として表出したものが性的商品で、女性にとって恐怖であるというのはちょっと疑問だ。そこで描かれている陵辱されている対象が架空の存在であっても、それが自分にも起りうる可能性として怖いということ?うーん、ロジックとしてはあり得るが、その恐怖を与えるという、可能性だけで規制するのは無理があるのではないだろうか。(それに男性に、勝手に女性の恐怖を決めつけられても。。。男性はやっぱり観念的なのだろうか)
ここでの恐怖というのは、やはり実質的な被害ではなく、脅威としての可能性でしかないと思う。
この話は、社会的にどうすべきかということも重要であり、児ポ法だけに限らないと思うが、その法の保護すべき法益の実体は何かと考えると、少なくとも日本ユニセフ協会の法案は賛成できない。


だから対処としてはやはり、ゾーニングが適当だろう。ただ現在の状況でも出版などは十分規制されていると思う。成人向け雑誌より一般の男性週刊誌こそ自重しろよとは思うが。あと夕刊紙ね。成人向けの漫画はコンビニに置かれるものは表紙に気を遣うとか。(あんなのを見てもただのノイズだと思うだけで、恐怖感や嫌悪感を感じたことはないが)
問題はインターネットか。こればっかりは規制してもいたちごっこで効果を見出すのは難しいだろう。あまり好ましいとは思えないがフィルタリングしか方法はないかな。

私の「女性はポルノをどう思っているのか」の答えとしては、ノイズだと思っている、だ。そしてノイズはノイズらしくこそこそしているべきだ。だがノイズの全くない無菌社会はあり得ないし、そんな社会は望まない。
 *                  *                    *
ところで。話は脱線する。
女性に対する男性の勘違いした欲望について。女性の男性の暴力性に対する恐怖について。
これについて考えたり、書くのはとてもしんどい。非常に気分が悪くなってくるし、吐き気を催すほどだ。
少し前にあるところで暴行事件があったが、それに関して一切ブクマでもブログでも言及もしなかった。被害者に配慮したのではない。自分の精神安定のためだ。だって目にするのは「ついていくのも・・・」とかそんなの。そんな議論や言葉には関わりたくなかったのだ。
レイプという犯罪で理不尽なのは、「女性の側にも非がある」とか「隙があった」という屁理屈だ。理屈になっていない理屈を屁理屈という。そういうことを言う人達は理屈だと思っているんだろうけど。


男性が皆そうではないんだろうが、一部の男性は女性を性的に下に見ていると感じる。レイプの中でも一番多いのはデートレイプである。レイプとはいかないにしても、それに似たような事で傷ついた女性は多いと思う。
「付き合ってるんだから、やって当然。」
「部屋に入れたんだからいいだろ」
「そっちが誘うようなそぶりとったんじゃん」
こういう言葉がどれだけ女性を傷つけ、絶望の底に突き落としていることか。
何が怖いって、こういう言葉を、普通の、信用できる誠実だと思っていた男性に言われること。なーんだ、そっち側だったのかと、失望し軽蔑する。ただこういうことはあまりにもありふれているので、がっかりするだけだ。そしてやはり男性には理解できないと思う。この平行線は永遠の男女の深い河なのだ。立ちつくすしか私は術がない。それをなんとかしようとしているのがフェミニズム団体の方々なのだろうが、彼女らもまた対岸の存在のように見える。

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>>araignetさん
丁寧にコメントありがとうございます。
自分でもまだ頭の中でよくまとまってないので勢いだけで書いたエントリになってしまいました。
araignetさんのような女性の視点を考慮できる方がもっと多くなればバランスが取れるのになと思います。今は両極端な気がして。。。
児童ポルノについては現状を把握しつつ、適切な方向へ進むと良いですね。
Posted by:peco  at 2008/03/18 [火] 22:37


トラックバックありがとうございます。
自分たちはショタややおいを認めているのだから、そちらもロリを認めろ、という議論は男女間の対称性が成立していなければ言えないはずで、そこに疑問を呈するために、非対称性を鮮明にしようとして、過度に女性側の立ち場を読み込んでしまったのは、ちょっとまずかったな、と思っています。
その上で、冒頭に書かれている非対称性──男にとっての「女」は女性一般で、女にとっての「男」は特定の誰か、という指摘は僕は全然考慮に入れていなかったので目を開かされました。そうであれば、デートレイプの方が怖いというのは頷けます。僕も、一つ屋根の下で一晩男女が過ごせば、性交渉を持ったことにされる風潮は変だと思いますが、それがより深刻だとは思っていませんでした。本当に男女間の溝は深いので、とかく過敏でなければならない、と感じているのですが。
Posted by:araignet  at 2008/03/18 [火] 22:25


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