映画「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」の声優決定!!

2008/04/16 [水] 23:00 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
菊地凛子、加瀬亮が押井守最新作「スカイ・クロラ」で声優に挑戦!

というわけで草薙水素(クサナギスイト)役に菊地凛子さん、函南優一(カンナミ・ユーイチ)役に加瀬亮さんというキャストが発表されました。


映画「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」キャスト・まとめ
草薙水素(クサナギスイト):菊地凛子
函南優一(カンナミ・ユーイチ):加瀬亮
土岐野尚文(トキノ・ナオフミ):谷原章介
三ツ矢碧(ミツヤ・ミドリ):栗山千明
8月2日より全国公開
「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」オフィシャルサイト

加瀬さんというと、雰囲気ぴったしという感じだが、あるとすればカンナミかと思っていた。まさか実現するとは。この二人がメインということは、『スカイ・クロラ』一作分のみの脚本か。ナ・バ・テア以降はないのかなあ。でも『スカイ・クロラ』は時系列的には一番最後なので回想としてあるかもしれない。私は、『ナ・バ・テア』が一番好きなんだ!!でないと押井さんがやると断言した「濡れ場」がないじゃあないか!いや、スカイ・クロラだけでもあったか、ベッドシーン。
まあこのスカイ・クロラには、濡れ場よりもエロティックな死の匂いがぷんぷんしてるけれども。
*以下、追記には一部ネタバレがあります。



 封印再度 森博嗣

2007/12/14 [金] 00:12 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
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封印再度―WHO INSIDE (講談社文庫)森 博嗣

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starトリックとしては…
star二人の関係が進展して・・・
star完成度が高いラブ・ストーリ?ミステリィ?

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犀川創平と西之園萌絵師弟コンビ(カップル?)のS&Mシリーズ。5作目。今回はシリーズ全体で言えば、ちょうど分岐点で箸休めといったところか。


あらすじ:萌絵は、犀川の妹の儀同世津子を通じて「無我の匣」「天地の瓢」の存在を知る。世津子がパソコン通信で知り合った香山マリモの家の家宝だという。それは壺の中に入った鍵を取り出して、箱を開けられるかというもの。匣と瓢にまつわる先代の香山風采の不可解な死。興味津々の萌絵は、犀川を強引に推理に巻き込む。そんな折り、香山家の現当主・林水が死体で発見され、娘のマリモも接触事故をおこしていた。。。


引用文は『禅と日本文化』(鈴木大拙)。禅と日本文化を世界に紹介した『禅と日本文化』と旧家の家宝をめぐる、禅をテーマにしたミステリィ。冒頭の引用文を一部抜粋する。


 すべてがFになる 森博嗣 (1)

2007/11/27 [火] 20:28 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)森 博嗣

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star読み返してみた。改めて天才の凄さが分かった!森博嗣も真賀田四季も天才!
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『すべてがFになる』第一回メフィスト賞受賞作。
「先生、現実って何でしょう?」
 「現実とは何か、と考える瞬間にだけ人間の思考に現れる幻想だ。」

表紙に書かれているこの会話だけでも十分お金を取れる価値がある。認識論による森ミステリィの幕開け。世界を記述する思考とは。


この『すべてがFになる』に関しては、思い入れがあるので何回かに分けて書こうと思う。というわけで一応レビュー(1)。


 キルドレの決定因子?/フラッタ・リンツ・ライフ 森博嗣

2007/11/20 [火] 18:31 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
『フラッタ・リンツ・ライフ』 森博嗣
今回はネタバレ&私の勝手な推測が含まれます。未読でネタバレ見たくないという方はcontinueを押さない方がいいです。
 
スカイクロラシリーズ第4段。時系列的には3作目。
草薙水素の部下栗田仁朗(クリタジンロウ)の視点で語られる。戦闘機に乗って戦うパイロットの子供達の物語。クリタは基地の近くに住むある女を時々尋ねるようになっていた。なぜそこに足を運ぶのか。彼女相良亜緒衣(サガラアオイ)は草薙の過去を知っているらしい。やがてサガラはキルドレに関するある重要な情報を持っているため組織に追われ、クリタに逃亡の手助けを求める。クリタは草薙の存在を気にかけながらもサガラを逃がすが。。。子供ではなくなるということ、変化することの哀しみを描いた物語。


 迷宮百年の睡魔 森博嗣

2007/11/18 [日] 19:38 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
迷宮百年の睡魔 森博嗣
 『女王の百年密室』に続くシリーズ第2弾。
ジャーナリストのサエバ・ミチルと、パートナーのウォーカロンのロイディがやって来たのは、一夜にして周囲の森が海に沈みできたという伝説の島、イル・サン・ジャック。ここの宮殿モン・ロゼは、長い間外部との接触を断ってきたが、何故かミチルは取材許可をもらえた。宮殿での女王との邂逅。王からの深夜の呼び出し。そこでミチルとロイディは、曼荼羅の中に首のない死体を発見する


 女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN 森博嗣

2007/11/18 [日] 18:58 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN 森博嗣
 旅先で道に迷ったサエバ・ミチルは、パートナーであるウォーカロンのロイディとともに、ある街へ導かれる。その街ルナティックシティを統治している女王デボウ・スホは、ミチルが来るという<神の予言>があったという。その街、ルナティックシティは常識とは外れた、理解しがたい事象や習慣のある奇妙な場所だった。その最たるものは、ここの住人の死に対する概念。ここでは「死」は存在せず、それは「永い眠り」と呼ばれ目覚めの時を待つのだった。このシティでミチルは因縁の人物と出会ってしまう―。


 ダウン・ツ・ヘヴン 森博嗣

2007/11/18 [日] 00:48 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
ダウン・ツ・ヘヴン―Down to Heaven 森博嗣

『スカイ・クロラ』、『ナ・バ・テア』、に続くシリーズ第3弾。時系列的には2巻目。
優秀な戦闘機パイロットである草薙水素は、飛行中に負傷して入院を余儀なくされた。以前とは違う、組織から守られるべき存在となってしまったことを自覚するクサナギ。しだいに窮屈になっていく。。。
けれど、もう戻ることは出来ない。このままでは飛べない立場になってしまう。自分はただ飛べれば満足なのに。ジレンマに陥る彼女はある少年と出会う―。


 スカイ・クロラ 森博嗣

2007/11/17 [土] 00:34 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
『スカイ・クロラ』 森博嗣
帯の言葉だけで、しびれた。こういうシャープな心に突き刺さる言葉を生み出すという点で森博嗣は私好みの作家だ。マイナーだ、マイナーだと言っておきながらこのスカイ・クロラは単行本では最高の増刷だそうである。

さてスカイ・クロラシリーズ第1弾にしてシリーズ最終章。時系列的には最後の話だ。
このスカイ・クロラシリーズは繰り返しの物語だと思う。繰り返される、生。繰り返す、死・・・。


 地球儀のスライス 森博嗣

2007/10/17 [水] 17:55 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
地球儀のスライス (講談社文庫)あらすじ(「BOOK」データベースより)「黒窓の会」。西之園萌絵を囲んで開かれるその秘密の勉強会にゲストとして招かれた犀川創平は、古い写真にまつわるミステリィを披露した。屋根飾りと本体が別々になった奇妙な石塔は、何のために作られたのだろうか。S&Mシリーズ二編を含む、趣向を凝らした十作を収録。『まどろみ消去』に続く第二短篇集。


目次
小鳥の恩返し
片方のピアス
素敵な日記
僕に似た人
石塔の屋根飾り
マン島の蒸気鉄道
有限要素魔法
河童
気さくなお人形、19歳
僕は秋子に借りがある
解説:冨樫義博 ←

 
ちなみに私のお薦めは「僕に似た人」と「気さくなお人形、19歳」と「僕は秋子に借りがある」である。以上、私の書評終了。解説者の冨樫さんの解説の書き出しはこうだ。
ちなみに私のお薦めは「小鳥の恩返し」と「石塔の屋根飾り」と「僕は秋子に借りがある」である。以上、私の解説終了。

形式を借りて見たが私のお薦めは上記の通り。

 
森博嗣さんの2作目の短編集。この講談社文庫版ではなんとあのハンター×ハンターの休載で有名な冨樫義博先生が解説を書かれています。この文庫版の発行の奥付を見ると、2002年3月15日第1刷発行とあります。バリバリ連載中でバリバリ休載もしていた頃ですね。「人の解説書く前に、自分の漫画書け!」というつっこみがあったのは言うまでも無いことです。私は冨樫ファンなので、冨樫さんのこういう文章が読めたのは嬉しかったですけどね。


冨樫先生が解説でも書かれているけれど、森ミステリィと言えば「理系」というイメージがあるが、この短編集ではむしろ文系的な森さんの一面が伺える。冨樫先生は森さんの言葉を引用して「文系は理系の一部と捉えることができる」とし、「本作品は絶妙のバランスで理系と文系とをブレンドした短編集だ」と評している。他にも本の購入動機を9パターンに分類したり、理系と文系の包含関係を表す図を描いたりしている。冨樫先生は分類するのが好きなのだろう。流石ハンター気質、コレクター気質ですね。確かに本作は、とても優しい感じがして、幻惑的で読むと浮遊感がする。ふわふわとした印象がある。相変わらず、シャープでクール、ドライな文章なのに、温かい優しみに触れたような気がした。S&Mシリーズとはひと味違う森ミステリィを堪能できます。


蛇足ですが、「気さくなお人形、19歳」はVシリーズの『六人の超音波科学者』と繋がっている重要な作品でもある。小鳥遊練無は好きなキャラで後の短編でも出て来るのが、嬉しい。また、「石塔の屋根飾り」はS&Mシリーズの作品だけど、アイザック・アシモフの『黒後家蜘蛛の会』のパロデイというか、オマージュのような構造になっている。こういう小ネタも森さんの作品の楽しみの一つですね。


 君の夢僕の思考 森博嗣

2007/10/10 [水] 20:32 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
君の夢 僕の思考―You will dream while I think (PHP文庫)
君の夢 僕の思考―You will dream while I think (PHP文庫)森 博嗣

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star淡々とした写真と語り口;でも少し緊張感がほぐれます
star名台詞に森氏が撮った写真とショート・メッセージを添えた作品
starそして、犬がかわいい。

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出版社/著者からの内容紹介 人を嫌いになる人は優しい……写真と文章で綴る、切なく、そして心を揺り動かすメッセージブック。気づいていながら拾えなかった心の破片。
『すべてがFになる』から最新刊『朽ちる散る落ちる』までベストセラーを出し続ける森博嗣。巧みなプロットと言葉を自在に操る言い回し、そしてその深みのあるロマンチックでありながら哲学的な表現に酔いしれる数多くの読者。
本書では、著者撮影の写真と今までの著作から印象に残る言葉をピックアップし、その言葉に対してオリジナルメッセージを添える森著作においても初めての試みの本である。
夢、優しさ、大人、弱さと自由、孤独、愛、生と死、キス、自分……。気づいていながら拾えなかった心の破片が、心の琴線に突き刺さる。そのメッセージは、「人間は自分の生き様を見せること以外に、他人に教えることなど、何もないのだ」「わからない、なんて叫ぶのは人間だけ。これほど知的な鳴き声は他にない」など、森氏の思考、視点が伺える一冊である。人生に気づき、本当の視線を取り戻させてくれるメッセージブック。



何度も著者自身も書いているけど、森博嗣作品は小説よりエッセイのほうが重要なのかもしれない。とくに初期の日記シリーズ『すべてがEになる』などは今よりも若く、先鋭的で攻撃的な文章が読める。今もブログは書かれているが当時の方が明らかに過激で批判的なことが大胆に書かれていた、と思う。


『君の夢僕の思考』は森さんの著作から選りすぐりのアフォリズムを集めたフォトブック。役に立たないものこそ美しいと思うけれど、一方で文学は実践的に自分の血肉となり役に立つものであると思う。「使える」価値があるかどうか。どう使うかはご自由に。そういうものが好きだ。よってこの本はポエティックで非常に美しい本であると同時に、実用的な本でもある。

「先生、現実って何でしょう?」
 「現実とは何か、と考える瞬間にだけ人間の思考に現れる幻想だ。」
(すべてはFになるP.357)



これはノベルスの表紙のコピーでもある、犀川と萌絵の会話である。このコピーにやられたと、西尾維新は森さんとの対談の中で語っている。私もこういうくらっと来る言葉には弱い。


「先生は女性が社会に出て仕事をすることを、どう思われますか?」
 「どうも思わないね。そもそも、男女平等と職業とは無関係だ。つまり、男と対等になるために、仕事をするためにナンセンスだと思う。それでは仕事をしているものが偉いという、馬鹿な男が考えた言い訳を認めることになる。いいかい、仕事をしていても、遊んでいても、人間は平等だ。問題をすり替えてはいけない。」
(詩的私的ジャック P.72)

 
圧倒的に正しい。「社会に出ても、家庭の主婦でも、人間の偉さは同じ」という言葉も思い出した。問題のすり替えに気づくには固定観念から自由になり多面的に物事を捉えることが必要だ。


詩集の余白が目にしみる、というけれど、心がなにかぴたりとはまる言葉を探しているときにはこういう余白のある本が必要だと思う。余白が心を埋めてくれる。こういった326とか相田みつを的な自己啓発的なメッセージブックって感傷的過ぎて嫌いなんだけど、やっぱりどこかで必要とされているものだなと感じる。自分の今の気持を当てはめる言葉なんてないのかもしれない、だけどそうすることでみんな安心したいんだ、きっと。軽い言葉でも、重い言葉でも。



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