河岸忘日抄 堀江敏幸

2007/11/05 [月] 19:32 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
河岸忘日抄『河岸忘日抄』堀江敏幸
内容(「BOOK」データベースより)
セーヌと思しき河に浮かぶ船を仮寓とする「彼」。陽あたりのいいリビング。本とレコードが几帳面に並ぶ樫の木の棚。訪ねる者はといえば、郵便を届けにきて 珈琲をのんでゆく配達夫くらいだ。謎めいた大家を時に見舞いながら、ブッツァーティ、チェーホフ、ツェランなどを再読し、ショスタコーヴィチほか古いLP に耳を澄ます日々。ためらいつづけることの意味をさぐる最新長篇。2005年第57回読売文学賞受賞作。



セーヌ河岸に繋留されている船で暮らすことになった「彼」。その日々の暮らしと思索をめぐる小説。携帯電話もない、メールも使わない、現代社会から取り残されたような主人公。

「彼」は自分の内面(内的世界)と、自分を取り囲む世界(外的世界)について静かに考えていく。静かに、水面の弧を描くように、深めていく。止まって佇み、世界を眺める。隠遁者の随筆のように見せかけて、ただの随想小説でもない。深まる思索を物語の中に織り交ぜ、上質なミステリーのようだ。

世界とは何かと時々考える。あるいは、現実とは何かを。それは幻のようなもの。ほんとうにそんなものがあるのかとさえ、思う。この小説を読んで、ちょっとそんな気分を思い出した。

世界って何だと思う私は、ああ世界ってこういうことかと納得するのだった。

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 雪沼とその周辺 堀江敏幸

2007/11/04 [日] 23:55 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
雪沼とその周辺 (新潮文庫 ほ 16-2)内容(「BOOK」データベースより)
山あいの静かな町、雪沼で、ボウリング場、フランス料理屋、レコード店、製函工場、書道教室などを営む人びと。日々の仕事と真摯に向きあい、暮らしを紡いでゆくさま、その人生の語られずにきた甘苦を、細密な筆づかいで綴る最新短篇集。川端康成文学賞受賞作「スタンス・ドット」ほか、雪沼連作全七篇を収録。
2004年第40回谷崎潤一郎賞受賞。収録された1編「スタンス・ドット」は川端康成賞受賞作。


『雪沼とその周辺』収録作
* スタンス・ドット
* イラクサの庭
* 河岸段丘
* 送り火
* レンガを積む
* ピラニア
* 緩斜面



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