博士の愛した数式 小川洋子

2007/07/14 [ a] 21:52 このエントリーを含むはてなブックマーク
2004年第一回本屋大賞受賞作、読売文学賞受賞作。確か高校生の読書感想文コンクールの課題図書でもあったと思う。


数学ネタを使った作品は数多くあれど、数式の美しさを文学的感動に還元してみせたという点で、まれにみる傑作ではないかと思う。


80分間しか記憶が持続できず、背広のあちこちにメモを短冊のようにくっつけている博士。博士を全力で守ろうとする家政婦の「私」と息子のルート。3人の、聖なる幸せな世界が永遠に続くことを、(無理とわかっていながらも)願わずにはいられない。あわあわと淡々とした抑えた筆致の中に、逆に3人の深い愛情と絆が浮かび上がってくる。



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