ナ・バ・テア(None But Air) 森博嗣

2007/09/26 [ a] 18:47 このエントリーを含むはてなブックマーク
ナ・バ・テア
ナ・バ・テア森 博嗣

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star『スカイ・クロラ』シリーズ第二巻!
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ナ・バ・テア(None But Air)
周りには空気しかない。何もない。空の底で生き、戦う「僕」は、空でしか笑えない-。

『スカイ・クロラ』シリーズの刊行順的には2作目。時系列的には1作目。一番古い年代の話だ。職業として戦う戦闘機乗りの子供たちの物語。


なんで戦っているとか、社会情勢・背景はほとんど描かれない。戦時中だが市街戦は行われず、戦闘は戦争法人に専門分化され任されている。戦争がパフォーマンスのようなものだ。キルドレと呼ばれる、永遠の子供たちが、生きるか死ぬかのぎりぎりの極限状態で、それでも美しく、飛ぶ。


地上は空の底であり、汚れたつまらない世界なのだ。その、潔さが、美しい。


主人公の「僕」は、新しい基地に転属され、そこで伝説の天才パイロット「ティーチャ」と出会う。「大人」であり、天才的な技術と才能を持つ彼に、「僕」は次第に惹かれていく。しかし、「僕」自身が抱える本質的な矛盾に、苦しみ出す。


「僕」は子供で、恐れを知らず飛ぶことがすべて、という純粋さを持っている。一方、大人というのは、恐怖を知る人だと思う。大切なものを失う恐怖、死の恐怖、に大人はおびえる。だから狡猾だったり、純粋さを失うのだろう。大人はまた甘えることを覚えてしまった人間でもある。子供は孤独だが大人は誰かに甘えることが出来る。一度でも恋人や友達に甘える事を覚えると、失うことを恐れ、その不在を心許なく思うものだ。


この作中で「僕」は決して泣かないが、この後の巻で泣く場面がある。大人にならざるを得なくなった「僕」は、泣くことのできる大人になった。子供は泣かない。甘えるという手段を知らないから。自分に泣くという許可が出来ないのだ。


同僚の女性パイロットが墜落し、群がる野次馬に僕が「可哀想なんかじゃない!」と叫ぶ場面がとても切なく、胸を締め付ける。
 
「戦うことは純粋で美しいという感覚を、子どもは持っている。スポーツが、そうでしょう。なのに大人は戦いは醜い、過ちだと決めつける」。

と、著者の森博嗣さんはインタビューで話している。と言って、これは戦争賛美の本ではない。むしろその虚しさが強く伝わってくる。


間違いなく森作品の最高傑作だと思う。ミステリほど売れてないけれど。本人も思い入れがあると仰っているし。一番作者の本質が表れている作品だ。


来年、押井守監督で映画公開されるが押井さんが恋愛を描くと言っているので、この巻は結構大きく使われると思う。若い人達に向けた、エンターテイメントを目指すらしいので難解になりすぎず、美しい映画になることを願う。
http://sky.crawlers.jp/

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TB:ナ・バ・テア / 森博嗣 あかねのたわごと☆本日記さん
   軽々と重い「ナ・バ・テア」森博嗣 FRAGMENT


 ブラックウォーター

2007/09/26 [ a] 17:10 このエントリーを含むはてなブックマーク
米警備会社のイラク事業免許はく奪 民間人死亡で  ブラックウォーターとはイラクでの米軍関係の輸送などの護衛を引き受ける民間(名目上)警備会社。 民間軍事会社、要するに傭兵。米軍に劣らない完全武装だ。この会社の写真が9/16バクダッド市内で一般 人11人の死者を出す射殺事件を起こした。これにイラク政府が怒ってブラックウォーターを閉め出そう という。  イラク戦争ってのは戦争の民営化、軍隊の民営化という道を辿ってきた訳です。イラク戦争には最初か らブラックウォーターありきだったのです。ブラックウォーターは共和党との癒着が取りざたされている。 米大統領選の共和党候補として有力視されるミット・ロ ムニーが、コーファー・ブラックを選挙参謀に指名   民営化の目的は金儲けだが、天下り先を作っているとも言える。おまけここの「傭兵」は米軍と違って監 督・法的規制を受けないのでイラクでやりたい放題やって問題視されている。 テロ特措法の延長もこういう事を考えると、無条件には賛成できない。 何らかの条件付き以外では特措法延長には反対だ。 参考リンク ランキング   9/25(火)ストリーム・コラムの花道は映画評論家の町山智浩さん。 金目当ての“戦争請負人”が集まる世界最大のアメリカの傭兵会社「ブラック・ウォーター」について。 http://tikrit.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_e1f8.html 戦争「外注化」イラクでお手上げ 〔音声コラム〕世界最大の傭兵会社「ブラック・ウォーター」について 世界最大の傭兵会社ブラックウォーターUSA ブラックウォーター事件メモ ブログランキング・にほんブログ村へ



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