聖月夜 長野まゆみ/長野まゆみの少年世界
ツリー飾りました。ホームセンターで買ったおもちゃだけど。
手作りで何か飾ろうかな。
昨日のエントリーでクリスマスの絵本を挙げましたが、今回は長野まゆみのクリスマスストーリーです。
手作りで何か飾ろうかな。
昨日のエントリーでクリスマスの絵本を挙げましたが、今回は長野まゆみのクリスマスストーリーです。
『聖月夜』 長野まゆみ「ほら、天使が降りてくる。」―フラノがつぶやくと、ミランには何も見えなかったけれど、仔犬のタッシュが吠えたて、天使が羽根を震わせたように雪が降り始めた。降誕祭の夜空に紡がれる、素敵な物語を集めた夢のおはなし集。
あのL・キャロルの不思議の国で、少年アリスが活躍する「少年アリス三月うさぎのお茶会へ行く」の他、珠玉のクリスマス・ストーリー三篇を収録した、聖夜の夢を美しく奏でる忘れられない物語集。
この本は短編集で、入ってるのは、
「星降る夜のクリスマス」
「仔犬の気持ち」
「少年アリス三月うさぎのお茶会へ行く」
「クリスマスの朝に」
の4編。
一番好きなのはやっぱり「クリスマス朝に」かなあ。小賢しい女の子のキャラがとっても魅力的。女の子は生意気でなくっちゃあね。お砂糖のように。少年アリスの番外編もあって長野まゆみファンには嬉しい一冊。
とても薄い本なので、気軽に読めるし、ある意味童話・絵本と言っていいかも。お子様のプレゼントにもぴったり。でもやっぱり長野まゆみさんらしい毒は、ちゃんとあるから安心していい。
この本は初めて出会ったのは中学生の冬だった。本屋さんで買って楽しみに帰りの電車に乗ったところ、なんと電車の中に忘れてしまった。それで結局買い直す羽目に。あの楽しみにして、読みたいのに読めないと焦がれた時間は、忘れがたい。

『聖月夜』はちょっと趣が違うので、当てはまらないけれど、長野まゆみ作品は今ではBL、少年愛ものにカテゴライズされるのかもしれない。女性はどうして少年愛が好きなのだろうか。自分が汚れずに、架空の少年同士の恋愛に夢を託す、のか。女性の作品といっても、露骨に性交を描いたやおいマンガから、雅語を駆使した幻想小説まで、多種多様だ。そのなかでも、長野まゆみは、独自の文学世界を築いている。
戦前の小説をリメイクしたような古雅な文体。露骨な描写を排し、微妙なニュアンスにこだわる、洗練された表現。少年世界の種を集めた標本箱のような世界だ。コレクション。長野まゆみが描くのは稲垣足穂のいう「少年性」であって、肉体を伴うイドルとか美少年では決してない。「少年」という抽象概念。それらを通して立ち現れるのは、ポルノグラフィに堕すことが絶対にないという意味で安全な、にもかかわらず剃刀のように鋭い、「少年」の世界だ。そういうものに女性は惹かれるのだろう。ちょっとずるいのかもしれない。ゆがんでるし(笑)でもいいのだ、安全なだけ現実に得るものもないが、だれにも迷惑をかけずに美しい夢を見られるのだから。
でも私自身はあんまりはまったことはない、BL。好きな作品の中にたまにBLと言われるものもある程度だ。漫画で言えば、今市子さんとか、よしながふみさんとか。そのジャンルだけ好きという経験はない。一般向け作品から入ってBLものも読む、と言うくらい。ただあらゆるものは、BLに出来る。読者の妄想で(笑)そういう意味ではすべての表現はBLなのかもしれない。













